私のギャンブルをする事になったきっかけは

初めてギャンブルと言う世界に足を踏み入れたのが、二十歳くらいの時でした。それは、その頃に付き合い始めた彼に「ちょっと入ってみない？」と言ってパチンコ屋さんへ誘われたのがきっかけでした。

　私は「うんいいよ・・」といいお店へと入ってみました。「何？このうるさい音楽は？たばこの臭いがすごい」と言う印象だったと思います。

　そして彼に言われ椅子へと座り隣同士で一般台のビッグシューターという台へ座りました。パチンコ玉をどうやって買いどうやって打つのかを最初から丁寧に教えてくれる彼はとてもやさしく少しキュンと何故だかときめいていました。

　暫くして、Vゾーンへ入り当たりが来たようで少しずつやり方もわかりお金はその当時はそれ程使わなくても多少は遊べて多少は勝ちがあったかと思いました。

当たるけど今日は一緒に休みなので遊びに行きたい！そういう気持ちもあり彼に「そろそろ止めて出かけない？」と言うと彼は「もう少しだけ」と言ってそこから１時間くらいはパチンコをしていた気がします。まだその頃はそのパチンコがそれ程楽しくて又やりたい！と言う気持ちまでにはいかなかったと思います。

所が又仕事の帰りに彼は「ちょっとだけ」と言うのが口癖なのかパチンコをやる事になりました。「まぁちょっとだけならいいか」と言う気持ちでお店へ入り二人で並んでパチンコをしていました。すると調子がいいのかどんどん当たり出しあっという間に２箱、３箱と増えていきました。「凄いね。これでいくらになるの？」そう聞くと彼は、「ざっと6,000円かな」と言うのです。私はたった1時間程度で6千円も？儲かったの？

そういう気持ちになっていました。

　だってその時の１時間の時給は確か５００円です。それがたったの１時間で6,000円って・・・働くよりもこれで生活できるのでは？と言う気持ちに変わっていきました。

　家賃とか光熱費とか色々と考えても正社員で働いて１２万がいいとこ・・

これだと１ヶ月で１８万じゃん？なんて計算もする事を覚えていました。

　でも仕事はしないといけないから、休みの日もこうやってパチンコで稼げば倍にはなる！と考える時もありました。

　一度儲かると気持ちがそうなりそして働くよりも稼げるしもし負けても取り返すのは問題ない！そんな都合のいいことが頭の中でぐるぐると妄想的な自分がその時に出来上がっていきました。

　その当時は貯金も月々５万円はしていたと思います。あっという間に貯金が貯まるわ！なんて都合のいい考えも出てきていました。

　仕事へ行っても早くパチンコがしたくなり仕事中も時々「今日はあの台で１万は出そう」なんて夢みたいな考えもするようになっていました。

そんなことがあってそこからギャンブル依存症へと発展するきっかけが当時に完全に出来上がっていた気がします。

付き合っていた彼とは一緒に住み始め休みの度にパチンコへ行くようになっていました。貯金もしては解約し使いどんどん貯金が減っていきそれでも暫くは勝ったり負けたりで何とか生活は出来ていました。二人で正社員で働いてはいたのです。

しかし私は仕事が終わってからも行きたくなっていました。彼はどうだったか正直分かりませんが誘うと行ってくれました。彼も行くと夢中になり出そう！儲けたい！そんな雰囲気はあったかと思います。

同棲を５年ほど続け結婚をしました。そして子供を授かった事が分かり彼と二人で喜んでいました。